Classical Chinese Literature and "Period for Integrated Study" ―The Profound Learning of Subject to Cultivate the Problem-Solving Ability―

「総合的な学習の時間」が担った「考える力」の育成は、ゆとり教育見直しなどの観点から今後は各教科の学習を通してその育成が図られるという。一方で授業時間数が削減される「総合的な学習の時間」においては今後ますます教科学習との連携が重要となると考えられる。そこで本論では、 「総合学習」を教科の学力の定着・発展に寄与するものとして捉えてきた奈良教育大学附属中学校が取り組んだ「卒業研究」のうち、奈良教育大学漢文学研究室との連携で行った-事例を紹介しながら、 「総合学習」における教科深化型学習、教科探究型学習の有効性を明らかにした。教科の学習の中で生徒が抱いた疑問を、 「総合的な学習の時間」において生徒が教科担当教員や教科の専門家とともに調べ考えながら問いの答えを求めるという活動は、 「自ら課題を見出し、自らの力で解決する」ことを学び「生きる力」を身につけるという「総合学習」の理念にまさに通うものであるのである